三二 一 かっとつという事

現代語訳

  1. `喝咄
  2. `というのは
  3. `いずれも、己が打ちかけ敵を追い込むとき、敵がまた打ち返すようなところで、下から敵を突くように上げて、返しで打つこと
  4. `いずれも早い拍子を以て
  5. `喝咄
  6. `と打つ
  7. `
  8. `と突き上げ
  9. `
  10. `と打つ手法である
  11. `この拍子、いつでも打ち合いの中ではもっぱら役立つものである
  12. `喝咄の仕方は、切先を上げる感じにして、敵を
  13. `突くぞ
  14. `と思い、上げると同時に打つ
  15. `拍子よく稽古して吟味あるべきことである