原文 `打 `と云ふ事 `あたる `と云事二ツ也 `打と云ふ心は何れの打にも思ひうけて慥に打也 `あたる `は `行あたる `程の心にて何と強うあたり忽ち敵の死る程にても是は `あたる `也 `打 `と云ふは `心得て打 `と云所也 `吟味すべし `敵の手にても足にても `あたる `と云ふは先あたる也 `あたりて後を強く打たん為也 `あたる `はさはる程の心 `能習得ては各別の事也 `工夫すべし