(六一)業遠朝臣蘇生の事

原文

  1. `これも今は昔業遠朝臣死ぬる時御堂の入道殿仰せられけるは
  2. `云ひ置くべき事あらんかし
  3. `不便の事なり
  4. `とて解脱寺観修僧正を召し業遠が家に向ひ給ひて加持する間死人忽ちに蘇生して要事を云ひて後また目を閉ぢてけりとか