一七 一 無念無想の打ちという事

現代語訳

  1. `敵も打ち出そうとし、己も打ち出そうと思うとき、身も打つ身になり、心も打つ心になって、手は、いつとなく、より、後になるほどはやく強く打つこと、これ
  2. `無念無想
  3. `といって、一大事の打ちである
  4. `この打ちは度々役立つ打ちである
  5. `よく習得して鍛錬あるべき件である