原文

  1. `風姿花伝の条々大方外見の子孫の庭訓の為すといへどもただ望むところの本意とは常世この道の輩を見るに芸の嗜みはおろそかにて非道のみ行じたまたま当芸にいたる時もただ一顕証一旦の名利にそみて源を忘れて流を失ふこと
  2. `る時節
  3. `とこれをなげくのみなり
  4. `れば道を嗜み芸を重んずるところわたくしなくばなどかその徳を得ざらん
  5. `殊更この芸そのをつぐといへども自力より出づるふるまひあれば語にも及びがたし
  6. `そのを得て心より心に伝ふる花なれば
  7. `風姿花伝
  8. `と名付く