二〇 一 石火のあたりと云事

原文

  1. `石火のあたりは敵の太刀と我太刀と付合ほどにて我太刀少もあげずしていかにもつよく打也
  2. `是は足もつよく身もつよく手もつよく三所を以て早く打べき也
  3. `此打度々打習はずしては打がたし
  4. `よく鍛錬すれば強くあたるもの也