法師

原文

  1. `これはこの道にありながら稀なればさのみの稽古入るべからず
  2. `仮令荘厳の僧正に僧綱等はいかにも威儀としてけだかき所を学ぶべし
  3. `それ以下の 法体 遁世 修行の身にいたりては抖櫢とすればいかにも思ひ入りたる姿かかり肝要たるべし
  4. `但し賦物によりて思ひの外の手数の入ることもあるべし