二六 一 たけくらべと云事

原文

  1. `たけくらべ
  2. `と云は
  3. `何れにても敵へ入込時は我身のちぢまざる様にして足をも延べ腰をものべ首をも延べて強く入敵の顔と顔とをならべ身のたけをくらぶるにくらべ勝と思ふ程高くなつて強く入所肝心也
  4. `能々工夫すべし